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相続発生後の生命保険に関する手続き

 お亡くなりになった方自らが被保険者として加入していた保険だけでなく、契約者や保険金受取人となっている保険も、一定の手続きが必要です。

Q.今月のご相談

 父が亡くなり、父が加入していた生命保険の請求手続きなどを進めようと思います。

 この請求手続き以外に、生命保険に関して必要な手続きがあれば、教えてください。

A-1.ワンポイントアドバイス

 亡くなった方(以下、被相続人)が生命保険に加入していた場合、契約の内容によっては保険金の請求手続き以外にも必要な手続きが生じる場合があります。特に変更手続きを行う際は、税金を考慮することを忘れないようにしましょう。

A-2.詳細解説

1.必要な手続き

 被相続人が、契約のうちのどの部分に該当するのかによって、必要となる手続きが次のように異なります。

(1)被相続人が被保険者となっている契約
  →(必要な手続き) 死亡保険金、給付金の請求

 保険金受取人やご遺族から保険会社へ連絡をします。

 亡くなる前に入院や手術、あるいは通院をしたときは、契約内容により給付金を受け取ることができる場合もあるため、契約内容をよく確認の上、請求手続きを行いましょう。

 また次のようなケースは、契約の存在自体をご遺族が把握しづらく、請求漏れとなりやすいため注意しましょう。

 • 保険料の支払いが既に完了している
 • 保険証券を紛失している
 • 亡くなった方が被保険者で、契約者が別の人

(2)被相続人が、保険金受取人となっている契約(被保険者が被相続人以外の場合)
  →(必要な手続き) 保険金受取人の変更

 保険金の支払事由が発生する前に、保険金受取人に指定されている方が亡くなった場合は、新たな保険金受取人を指定する必要があります。

(3)被相続人が、契約者となっている契約(被保険者が被相続人以外の場合)
  →(必要な手続き) 契約者の変更

 契約者が亡くなった場合は、通常、法定相続人が権利義務を承継することになります。契約者の変更には、被保険者の同意、保険会社の承諾に加え、相続人全員の同意が必要です。相続人が複数いるときには、相続人の中から代表者を選び、保険会社に申し出て、契約者の変更手続きをとることになります。

2.変更の際における注意点

 契約者や保険金受取人を変更することにより、死亡保険金や満期保険金の受け取り時の税金の取扱いが変わります。

 契約者(保険料負担者)、被保険者、保険金受取人の関係によって、課税される税金の種類が異なります。変更の際には税金のことも考慮して手続きをされるとよいと思いますので、分からないことがございましたら、当事務所へご相談ください。

 相続発生後は、やらなければならないことが多く、保険金請求以外の手続きは、つい後回しにしてしまい、結果として手続き漏れになってしまいがちです。ご家族が亡くなった場合は、ご家族全員が加入している生命保険の内容を確認し、手続きや相続税の申告に漏れがないよう注意しましょう。

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